こんにちは。小俣造園の小俣聖です。本日、タギョウショウと赤松の手入れが完了しました。写真の後方に写っている傘状の形をしたものがそれです。赤松から派生した特殊な品種で、手入れの仕方も普通の松とは異なります。
手入れの際には考慮しなければならないことがあります。それは冬季の積雪です。樹冠が傘状に成長することから、降雪時の枝先に積もる雪の量は他の植木よりも多くなります。そのため、雪の重みによる枝折れを防ぐ方法をとらなければなりません。方法は2通りに分かれ、1つは枝と枝の間隔を広くとり雪が積もらないようにする、もう1つは雪が積もってもその重さに耐えられるように枝と枝の間隔を狭くするというものです。小俣造園では高祖父から伝わる後者の方法を採用しています。
外側から見ると手入れの前後での違いがほとんどありません。
ただ内側から見るとその違いがはっきりします。古葉や混みあった枝を取り除いて細い枝同士がくっつきあうように仕上げます。もうすこし枝を抜いてあげれば外側からでも違いがわかる程度に綺麗になるのですが、その分手間が2倍くらいになってしまうので今回はここまでです。
タギョウショウは滅多に目にすることのない植木であるうえに、代々手を入れてきた思い入れの強いものです。これからも美しい姿でいられるように我々が守り続けなければなりませんね。
それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!
小俣
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