11.30【相模原】A様邸 黒松の手入れが完了しました。

こんにちは。小俣造園の小俣聖です。近頃は日が短くなってしまい、夕方になると真っ暗になってしまいますね。日に日に仕事のできる時間が短くなっているので休憩時間を短くしていますが、やはり暗くなり始めると焦りますね。

さて、本日のお客様は松の手入れのみです。既に他の植木の手入れは完了しています。そのときの記事はこちらから。

どちらも老木の黒松です。後ろに他の植木等があるためか、前後での違いがやや分かりづらいですが、芯(てっぺんの部分です)だと透けているのがわかるでしょうか。マツ類の場合は特に「枝葉が伸びたから剪定」ではなく、「緑が濃くなったから手入れ」というのが理想です。

 

また老木に出てくる特徴も顕著に見られます。それがこちら。

まず、枝が自重によって下向きに伸びます。途中から真下に伸びているものもありますね。松は若木のうちは枝が上を向くため竹などをあてがい下向きに固定します。少しでも老木の雰囲気を作り出すためです。ただ、ここまでの下がり具合は人の手ではできません。樹齢が相当経っているからこそ出せるものですね。

また樹皮には苔が生えています。また、ところどころに青っぽいシブのようなものが確認できますが、こちらも若木には見られません。正体がわからなかったので調べたところ「ヒゴケ」という苔の一種だそうです。このヒゴケというのも数十年以上しないと発生しないようで、盆栽では付いたものは高級品という位置付けに入るみたいです。

 

松の手入れは特有の「もみあげ」という方法をとります。葉を手でむしっていくのですが、昨日やっただけで親指の付け根が腱鞘炎気味になってしまいました。どうやらこの先ずっとこの痛さと付き合っていくようになりそうです。

 

それでは失礼します。次回の更新もお楽しみに!

 

小俣